ゲームのプレイ動画を残したいとき、多くの人が最初に気にするのは画質よりも「録画中に重くならないか」という点です。
せっかく録画を始めても、フレームレートが落ちたり、操作が遅れたり、音ズレが起きたりすると、勝負どころのプレイや配信用の素材として使いにくくなります。
ただし、軽いゲーム録画ソフトは単に容量が小さいソフトという意味ではなく、GPUのハードウェアエンコードを使えるか、常時録画に向いているか、設定が簡単か、編集や配信まで広げられるかによって向き不向きが変わります。
この記事では、定番の無料ソフトからGPUメーカー純正機能、Steamの録画機能、有料の録画専用ソフトまでを比較しながら、低負荷で録画しやすい候補と選び方を整理します。
軽いゲーム録画ソフトのおすすめ

軽さを重視してゲーム録画ソフトを選ぶなら、まず自分のPC環境に最初から近い場所で動く機能を候補に入れるのが近道です。
NVIDIAやAMDのGPUを使っている場合はメーカー純正の録画機能が有力で、Windowsだけで手早く録りたいならXbox Game Bar、Steam中心で遊ぶならSteam Game Recordingが扱いやすい選択肢になります。
一方で、画面構成や音声設定を細かく作り込みたい人にはOBS Studio、録画専用のわかりやすさを重視する人にはBandicamが向いています。
OBS Studio
OBS Studioは、無料で使える定番の録画・配信ソフトとして候補から外しにくい存在です。
軽さだけを見ると、初期設定のまま高画質を狙いすぎると負荷が上がることがありますが、NVENC、AMF、Quick Syncなどのハードウェアエンコーダーを選べるため、設定を合わせればCPU負荷を抑えた録画がしやすくなります。
複数の音声トラック、マイク別録音、ゲーム画面とカメラの合成、配信画面の作り込みまで対応できるので、単発の録画だけでなく実況動画やライブ配信に広げたい人にも向いています。
注意点は、録画品質、ビットレート、録画形式、音声トラックなどの項目が多く、初心者が最初に迷いやすいことです。
軽く使うなら、録画フォーマットはクラッシュ時に復旧しやすい形式を選び、エンコーダーはPCのGPUに合ったものを選び、解像度とフレームレートを欲張りすぎない設定にするのが現実的です。
公式情報はOBS Studio公式サイトやOBSのハードウェアエンコード解説で確認できます。
NVIDIA App
NVIDIA Appは、GeForce系GPUを使っている人にとって非常に軽く扱いやすいゲーム録画候補です。
ShadowPlay系の録画機能はGPU側のエンコード機能を活用するため、対応環境ではゲームの動作を大きく邪魔しにくく、インスタントリプレイで直前のプレイだけを保存できる点も便利です。
録画を常に開始しておくのではなく、良い場面が出たときだけ保存する使い方なら、不要な動画ファイルが増えにくく、ストレージを圧迫しにくいのもメリットです。
特にFPS、TPS、バトルロイヤル、格闘ゲームのように一瞬の好プレイを残したいジャンルでは、手動録画よりもリプレイ保存のほうが実用的な場面があります。
ただし、NVIDIA GPUが前提になるため、Intel内蔵GPUだけのPCやAMD GPU環境では基本的に同じ使い方はできません。
対応機能や録画仕様はNVIDIA App公式ページで確認できます。
Xbox Game Bar
Xbox Game Barは、Windows環境で最初から試しやすい録画機能です。
専用ソフトを追加で入れずに使えるため、インストール作業を増やしたくない人や、まず短いクリップを録って動作確認したい人に向いています。
録画開始や停止はショートカットで行いやすく、画面のキャプチャ、マイクのオンオフ、簡単なクリップ保存を素早く済ませられる点が強みです。
一方で、OBS Studioのように複数シーンを作ったり、配信用のレイアウトを組んだり、音声を細かく分けたりする用途にはあまり向きません。
軽さを重視するなら、録画時間を長くしすぎず、バックグラウンド録画の保存時間や画質を必要最低限にして使うと扱いやすくなります。
操作方法はXbox公式サポートで確認できます。
Steam Game Recording
Steam Game Recordingは、Steamで遊ぶゲームを中心に録画したい人に合いやすい機能です。
Steamクライアント内の機能として用意されており、バックグラウンド録画と必要なときだけ録るオンデマンド録画を使い分けられるため、Steamライブラリ中心のユーザーには導入の手間が少ない選択肢です。
録画時間や保存容量を制限できるため、常時録画でありがちな「気づいたらストレージが埋まっていた」という失敗を防ぎやすくなります。
また、Steam DeckやPCでSteamを軸に遊んでいる場合、ゲームごとの録画管理をまとめやすい点も魅力です。
ただし、Steam外のゲームでも使える場面はあるものの、Steamオーバーレイとの相性やゲーム側の仕様によって快適さが変わる可能性があります。
機能の概要はSteam Game Recording公式ページやSteam公式ヘルプで確認できます。
Bandicam
Bandicamは、録画専用ソフトとしてのわかりやすさを重視したい人に向いています。
ゲーム録画、画面録画、デバイス録画など用途別に使いやすく、DirectX、OpenGL、Vulkanを使うゲームの録画にも対応しているため、録画対象を明確に選んで保存しやすいのが特徴です。
ハードウェアアクセラレーションに対応しているため、対応GPUを使えば録画時の負荷を抑えやすく、OBS Studioほど複雑な画面を組まなくても録画を始めやすいメリットがあります。
無料版では制限があるため、長時間の録画や本格的な動画投稿に使うなら有料版を検討する必要があります。
設定の自由度よりも、録画ボタンを押して安定して保存するわかりやすさを優先したい人には候補に入りやすいソフトです。
対応機能はBandicamゲーム録画ページやBandicamのハードウェアアクセラレーション解説で確認できます。
AMD Software: Adrenalin Edition
AMD Software: Adrenalin Editionの録画機能は、Radeon GPUを使っている人にとって自然に試しやすい候補です。
GPUドライバー周辺の管理ソフト内から録画や共有機能を扱えるため、追加の録画専用ソフトを増やさずに済む点が魅力です。
ゲームプレイの録画、スクリーンショット、クリップ保存をまとめて行えるため、Radeon環境で軽い録画を探している人は最初に確認する価値があります。
ただし、ノートPCやメーカー独自構成では機能表示や対応状況が環境に左右される場合があるため、録画メニューが見当たらないときはドライバーの種類やインストール構成を確認する必要があります。
OBS Studioのような細かな配信レイアウト作成には向きませんが、ゲームプレイをシンプルに残したい用途では十分に実用的です。
機能概要はAMD Software公式ページやAMDの録画設定ガイドで確認できます。
軽さで選ぶときの基準

ゲーム録画ソフトの軽さは、ソフト名だけで決まるものではありません。
同じOBS Studioでも、CPUエンコードで高ビットレート録画をすれば重くなり、GPUエンコードで適切な解像度にすれば軽く感じることがあります。
そのため、候補を比較するときは、ソフトの知名度だけでなく、エンコード方式、録画範囲、保存形式、常時録画の有無、ゲームとの相性を合わせて見る必要があります。
GPUエンコード
軽さを重視するなら、まずGPUエンコードを使えるかを確認するのが重要です。
GPUエンコードは、録画時の映像変換処理をCPUだけに任せず、GPU側の専用機能に担当させる考え方です。
- NVIDIAはNVENCを確認
- AMDはAMFを確認
- IntelはQuick Syncを確認
- 新しめの環境はAV1対応も確認
CPU使用率が高いゲームを録画する場合、CPUエンコードのままだとゲーム処理と録画処理が競合しやすくなります。
ただし、古いGPUやノートPCの省電力設定では期待どおりに軽くならないこともあるため、録画テストでFPS、音ズレ、ファイルサイズを必ず確認しましょう。
録画範囲
録画範囲は、負荷と安定性に直結する比較ポイントです。
ゲームキャプチャで対象ゲームだけを録る設定は、余計なデスクトップ画面を含めにくく、後から編集するときも扱いやすくなります。
| 録画方法 | 向いている用途 | 注意点 |
|---|---|---|
| ゲームキャプチャ | PCゲーム録画 | 相性確認が必要 |
| 画面全体録画 | 操作説明 | 余計な画面が映る |
| ウィンドウ録画 | 軽い作業録画 | ゲームによって不可 |
特に個人情報、通知、ブラウザ画面が映り込むリスクを避けたい場合は、録画範囲をゲーム単体に絞ることが大切です。
録画対象を広げるほど便利になる一方で、処理や管理の手間も増えるため、ゲーム動画ならまずゲームキャプチャを基本に考えると失敗しにくくなります。
常時録画
常時録画は便利ですが、軽さと保存容量の両面で注意が必要です。
インスタントリプレイやバックグラウンド録画は、決定的な場面を逃しにくい反面、裏で録画処理と保存処理が続くため、PC環境によっては小さな負荷が積み重なります。
特にSSDの空き容量が少ないPCや、長時間プレイをする人は、保存時間や最大容量を決めておかないと録画ファイルが増えすぎます。
軽く使うコツは、常時録画の時間を短めにし、保存する画質を必要以上に高くしないことです。
名場面だけを残したい人には常時録画が合いますが、最初から一本の実況動画を作る人には手動録画のほうが管理しやすい場合もあります。
目的別に合うソフト

ゲーム録画ソフトは、誰にとっても同じ候補が最適になるわけではありません。
短いクリップを残したい人、実況動画を作りたい人、配信も同時に行いたい人、低スペックPCで最低限の録画をしたい人では、必要な機能が変わります。
ここでは目的ごとに向きやすい選び方を整理し、自分の使い方に合う候補を絞り込めるようにします。
短いクリップ保存
短いクリップ保存が目的なら、NVIDIA App、Xbox Game Bar、Steam Game Recordingのようなリプレイ保存系の機能が便利です。
これらは好プレイが出た後に直前の映像を保存する使い方がしやすく、録画開始ボタンを押し忘れる失敗を減らせます。
- FPSのキルシーン
- レースゲームの好タイム
- 格闘ゲームの逆転場面
- 協力ゲームの面白い場面
ただし、常時録画を有効にする以上、保存先容量と録画時間の上限は必ず確認しましょう。
短いSNS投稿や友人への共有が目的なら、長時間を高画質で録るより、必要な瞬間だけを安定して残せる設定のほうが快適です。
実況動画作成
実況動画を作るなら、OBS Studioが最も柔軟に対応しやすい候補です。
ゲーム音、マイク音、通話音を分けて録れる設定にしておくと、編集時に声だけを調整したり、ゲーム音だけを下げたりしやすくなります。
| 重視点 | 向く候補 | 理由 |
|---|---|---|
| 音声分離 | OBS Studio | 編集しやすい |
| 簡単録画 | Bandicam | 操作が直感的 |
| 短時間収録 | Xbox Game Bar | すぐ試せる |
実況動画では画質だけでなく音声の聞き取りやすさが重要で、音ズレやマイク割れがあると視聴者が離れやすくなります。
録画前には一分程度のテストを行い、ゲーム音、マイク音、保存先、フレームレートを確認してから本番に入ると失敗を防ぎやすくなります。
配信との兼用
録画だけでなく配信も視野に入れるなら、OBS Studioを中心に考えるのが現実的です。
配信用の画面、待機画面、コメント表示、カメラ、画像素材などを組み合わせられるため、後から活動の幅を広げやすいからです。
一方で、軽さだけを優先する場合は、配信画面に素材を入れすぎると負荷が増え、ゲームの安定性を損なうことがあります。
最初はゲーム画面、マイク、必要最低限のオーバーレイだけで構成し、PCの余裕を見ながら要素を足すのがおすすめです。
録画と配信を同時に行う場合は、解像度やフレームレートを一段下げる判断も必要になります。
低スペックPCで失敗しない設定

低スペックPCでゲームを録画する場合、ソフト選び以上に設定の調整が重要になります。
高画質を追いかけすぎると、録画ファイルはきれいでもゲームがカクつき、肝心のプレイが崩れてしまうことがあります。
まずは快適に遊べる状態を優先し、その範囲内で録画品質を上げていく考え方にすると、失敗が少なくなります。
解像度
録画が重いと感じたら、最初に見直したいのは解像度です。
4K録画は見栄えが良い一方で、エンコード負荷、保存容量、編集時の負荷が大きくなりやすいため、軽さ重視では最初から狙わないほうが無難です。
- 標準は1080p
- 軽さ重視は720p
- 高画質重視は1440p以上
- 低スペックPCは段階的に調整
YouTubeやSNS向けの一般的なゲーム動画なら、まず1080pで試し、重い場合は720pに下げる流れが現実的です。
解像度を下げると細部の見え方は落ちますが、音ズレやカクつきが減るなら視聴体験としては良くなる場合があります。
フレームレート
フレームレートは、動きの滑らかさと録画負荷を左右します。
60fps録画はアクションゲームやFPSに向いていますが、低スペックPCでは30fpsに下げるだけで録画が安定することがあります。
| 設定 | 向くゲーム | 負荷 |
|---|---|---|
| 30fps | RPGやシミュレーション | 軽め |
| 60fps | FPSやアクション | 標準 |
| 120fps以上 | 検証や高性能PC | 重め |
見た目の滑らかさを優先するゲームでは60fpsが魅力ですが、録画中にゲーム内FPSが落ちるなら本末転倒です。
録画ファイルのfpsより、プレイ中の操作感を優先し、安定して勝負できる設定を選びましょう。
ビットレート
ビットレートは画質とファイルサイズに関わる設定です。
高くすれば映像の破綻は減りますが、保存容量が増え、PCやストレージへの負担も大きくなります。
動きの激しいゲームでは低すぎるビットレートだとブロックノイズが出やすく、暗い場面や草木の多い画面でも画質の粗さが目立つことがあります。
一方で、SNS用の短いクリップや確認用の録画なら、過剰なビットレートは必要ありません。
最適値はゲームジャンル、解像度、エンコーダー、投稿先によって変わるため、まず短時間のテスト録画を作り、実際に再生してから調整するのが安全です。
録画前に確認したい注意点

ゲーム録画では、ソフトを入れて録画ボタンを押せば必ず成功するわけではありません。
保存先、音声、ゲームとの相性、著作権や配信規約を確認しておかないと、録った後に使えない動画になったり、公開時にトラブルになったりします。
ここでは、軽い録画ソフトを選んだ後に見落としやすい実務的な注意点を整理します。
保存先
録画ファイルの保存先は、軽さと安定性に影響します。
空き容量が少ないドライブに録画すると、途中で保存に失敗したり、ゲームやOSの動作が不安定になったりすることがあります。
- 空き容量を多めに確保
- 録画専用フォルダを作成
- 長時間録画は外部保存も検討
- 不要ファイルは定期的に削除
特に高画質録画は想像以上に容量を使うため、数時間の録画を続ける人は保存先の管理が必須です。
SSDは読み書きが速く快適ですが、空き容量が極端に少ない状態は避け、録画後は必要なクリップだけを残す運用にしましょう。
音声設定
録画の失敗で多いのが、映像は撮れているのに音声が使えないケースです。
ゲーム音だけが入っていない、マイク音が小さすぎる、通話相手の声が大きすぎる、録画後に音ズレしているといった問題は、事前のテストでかなり防げます。
| 確認項目 | よくある失敗 | 対策 |
|---|---|---|
| ゲーム音 | 無音になる | 出力先を確認 |
| マイク | 声が小さい | ゲインを調整 |
| 通話音 | 声が重なる | 音量を分ける |
実況動画を作るなら、マイク音とゲーム音を別トラックで録れる設定にすると編集時に直しやすくなります。
短いクリップだけなら単一音声でも問題ありませんが、投稿用の動画では音量バランスが視聴維持に大きく影響します。
規約確認
ゲーム動画を公開する場合は、録画ソフトの問題だけでなくゲーム側の規約も確認する必要があります。
多くのゲームはプレイ動画の投稿を認めていますが、ムービー部分、音楽、ネタバレ、収益化、改造データの使用などに制限がある場合があります。
特に発売直後のゲームやストーリー性の強いタイトルでは、公開できる範囲が公式ガイドラインで決められていることがあります。
個人で楽しむ録画と、SNSや動画サイトに公開する録画では扱いが変わるため、投稿前に公式サイトや配信ガイドラインを確認しましょう。
軽く録れる環境を整えても、公開後に削除が必要になると手間が増えるため、録画前の段階で確認しておくのが安全です。
環境に合う軽い録画ソフトを選べばゲーム動画は安定しやすい
軽いゲーム録画ソフトを探すときは、単に有名なソフトを選ぶのではなく、自分のPC環境と録画目的を合わせて考えることが大切です。
NVIDIA GPUならNVIDIA App、Radeon環境ならAMD Software、Windowsで手軽に試すならXbox Game Bar、Steam中心ならSteam Game Recording、細かい設定や配信兼用ならOBS Studio、録画専用のわかりやすさならBandicamが候補になります。
録画が重いと感じる場合は、ソフトを変える前に、GPUエンコード、解像度、フレームレート、ビットレート、保存先を見直すだけで改善することがあります。
最初から最高画質を狙うより、短いテスト録画を作って、ゲーム中の操作感、音声、ファイルサイズ、再生時の見やすさを確認しながら調整するほうが失敗しにくいです。
自分の遊び方に合う録画方法を選べば、勝負どころの名場面も、実況動画の素材も、余計な負荷を抑えながら残しやすくなります。


